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【長野】チョウや鳥の飛翔、躍動的 安曇野で写真展

ジャンル・エリア : 展示 | 生き物 | 甲信越  2023年04月04日

満開の桜の花見を楽しむかのように舞うアゲハチョウの写真(左)。安曇野はまさに今、春らんまんだ=安曇野市の田淵行男記念館で

満開の桜の花見を楽しむかのように舞うアゲハチョウの写真(左)。安曇野はまさに今、春らんまんだ=安曇野市の田淵行男記念館で

 安曇野市ゆかりの山岳写真家で昆虫の生態研究家、田淵行男と親交があった那須野雅好さんの写真展「飛翔(ひしょう)―虫と鳥の羽ばたきの世界」が、市内の田淵行男記念館で開かれている。6月4日まで。

 那須野さんは1959(昭和34)年、旧三郷村(現安曇野市三郷)生まれ。自然観察サークル「三郷昆虫クラブ」を主宰し「よく見、よく知る」ことが大切と説いた田淵の遺志を子どもたちに伝え、実践する。絶滅の恐れがある安曇野のオオルリシジミの保護活動に取り組み、半世紀近い昆虫写真歴もある。

 展示したのは、松本盆地でチョウや鳥の飛ぶ瞬間を捉えた23点。2022年3月に安曇野市天然記念物に指定されたオオルリシジミが常念岳を背景に舞う場面や今最も保全が求められているという高山チョウ「ミヤマシロチョウ」が花と戯れる1枚も。清流の上をすーっと飛ぶニホンカワトンボ、シジュウカラやヤマガラなど野鳥の羽音が聞こえそうなショットもある。

 館の担当者は「飛ぶ瞬間という楽しく、躍動感ある写真ばかり。昆虫や鳥の命に思いを寄せてもらえたら」と話している。

 月曜休館。入館料は高校生以上310円。(問)同館=0263(72)9964

 (逢沢哲明)