ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 川 | 芸術 2023年05月08日
大垣市出身で高山市在住の中野磨里さんと岐阜市出身の三井園子さんの個展が、それぞれ池田町草深の「極小美術館」で7日に始まった。6月11日まで。
中野さんは同美術館での個展は2回目。2018年の前回は、パーソナルスペース(個人空間)を侵される不快感を表したネガティブな作品を出展した。しかし、コロナ禍を経て「人に恋しさを感じた」と中野さん。人と接する心地よさを改めて感じたという。今回は色とりどりの円が交錯する作品など計9点を展示した。
三井さんは空間そのものを作品とするインスタレーションの手法を用いた。故郷岐阜市の長良川を題材に、麻布に綿を詰めてペイントした立体作品を手がけた。水面の流れだけでなく、小さいころに潜った水中の砂利など、当時の記憶をもとに色付けした。三井さんは「川は人の内面と似ている」と話す。作品は心の移り変わりも川に重ね合わせている。
入場無料だが、事前の予約が必要。(問)同美術館=090(5853)3766
(甲斐崎颯斗)