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【富山】地域貢献 無料eスポーツ施設 高齢者、子ども向け きょう開設

ジャンル・エリア : エンタメ | サブカルチャー | 富山  2023年05月10日

人気ゲーム「ぷよぷよ」も無料で楽しめる

人気ゲーム「ぷよぷよ」も無料で楽しめる

「マリエとやま」に明治薬品

 富山市桜町の商業施設「マリエとやま」の4階に10日、明治薬品(富山市)が運営するeスポーツ施設「ACTIVATION CENTER」がオープンする。製薬会社がeスポーツ分野に参入するのは珍しく、同社初の試み。ゲームは脳の活性化や認知機能の向上などに効果があるとされ、これまでゲームと触れ合う機会の少なかった高齢者らに積極的な利用を促していく。 (平井剛)

 広さ115平方メートルのフロアに25台のゲーム専用パソコンを設置し、長時間座っても疲れにくい椅子やロッカー、75インチの大型モニターなども配備した。オープン時点ではパズルゲーム「ぷよぷよ」やサッカーゲーム「イーフットボール」、全世界で人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」など9種類のゲームが遊べる。

 自由に使えるお金の少ない子供や、自宅にゲームやパソコンが無い高齢者に優先的に楽しんでもらいたいとして、利用は当面、学生(小学生−大学生)と60歳以上の人に限定。会員登録不要、完全無料で、営業時間中はいつでも好きな時に好きなだけ遊べる。

 同社の岡本崇経経営企画部長(44)は「多世代の人たちの交流や地域活性化に貢献するための施設であり、収益化は考えていない」と述べ、今後の有料化も検討していない。ただ、遊べるゲームの数や利用者の年齢制限は、必要に応じて改めていくという。

 
25台のゲーム専用パソコンが置かれたeスポーツ施設=いずれも富山市桜町で

25台のゲーム専用パソコンが置かれたeスポーツ施設=いずれも富山市桜町で

「認知症低減 つながれば」

 岡本部長は高齢者に対し「ゲームで脳を活性化し、認知症発症リスクの低減につながればいい」と期待。学生には「ゲーム専用パソコンが無い学校に、部活動の場として提供することも考えたい」と話す。

 マリエとやまは昨年2月からリニューアルが進み、かつてのファッションビルから、学びや遊びの場へと生まれ変わりつつある。ビルを運営する富山ターミナルビルの水田整社長は「とてもワクワクする空間で、富山駅前に新たな交流の場ができたことは意義深い」と新テナントを歓迎した。

 利用する際は学生証や免許証などの身分証の提示が必要。営業時間は午前10時~午後8時。月曜定休。