ジャンル・エリア : 展示 | 愛知 | 生き物 | 自然 2023年08月08日
国内外の珍しいチョウやトンボ、セミなどの標本2000点を集めた企画展「夏休み昆虫大集合」が、蒲郡市立図書館で開かれている。27日まで。月曜休館。
昆虫採集や研究をする三河の会員でつくる「三河昆虫研究会」の山崎隆弘副会長(82)=豊川市=のコレクションを展示した。中学時代から昆虫集めが趣味だった山崎さんが作った標本のほか、海外の研究者との間の標本交換によって入手した世界各国の昆虫が並ぶ。
蒲郡市の五井山で数十年前に捕ったギフチョウは、黄と黒のしま模様の鮮やかな羽が特徴。環境変化により、現在は五井山では見られなくなったという。
豊橋市の葦毛湿原で採集した「日本一小さいトンボ」とされる体長約2センチのハッチョウトンボも展示。海外の昆虫では、黒い羽に浮かぶライトブルーの模様が美しいオオルリアゲハ(インドネシア)、全長10センチ超の「世界最大のセミ」テイオウゼミ(ボルネオ)が目を引く。山崎さんは「展示を通じ、昆虫の種類の多様さを実感してほしい」と話す。 (西山輝一)