ジャンル・エリア ： まちおこし | グルメ | 特産 | 甲信越 | 野菜　 2023年08月09日

「きゃろっと」のトマトキーマカレー。今年のイベントでは計４店で地元産トマトとカレーを使ったメニューを提供している＝根羽村で

　根羽村観光協会は今夏、村内産トマトの地域ブランド化を目指す初めての取り組みとして、村内の飲食店でトマト料理を提供する催しを始めた。第１弾は、トマトとカレーを使った料理をテーマにした「夏季限定　根羽村トマトカレーイベント」（８月１～３１日）で、４店舗が参加。消費者の反応も聞きながら、イベントの定着を図りたい考えだ。

　村内では近年、ＵターンやＩターンでトマト栽培に力を入れる農家が複数あり、人気を得ている。村観光協会は、村内全体でこうした取り組みを支えると同時に地域の魅力をＰＲしようと同催しを企画し、６月から準備を進めてきた。

　和食の「じねん亭」は「和風だし香るカレー蕎麦（そば）」を、麺料理の「福嶋麺類食堂」は「カレー冷やし中華」を、複合施設「ネバーランド」のレストランは「オリジナル高原トマトカレー」を、「カフェ＆キッチン　きゃろっと」は「トマトキーマカレー」を提供している。価格は８００～１６００円。

　きゃろっとは、カレーにカットした村内産トマトなどを入れて口当たりの優しい味に仕上げ、ミニトマトを添えた。店主の原伸一さん（７５）は「ここのトマトは本当においしい。皆で盛り上げられれば」と話す。

　村観光協会によると、今回のトマトカレー料理は提供していない村内の別の４店も、活動に賛同。来年以降、カレー以外との組み合わせを検討したり、料理提供店舗を増やしたりして催しを継続させるという。

　（近藤隆尚）