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【三重】榊原温泉「ランチ食べるところがない問題」に終止符 神湯館、地元食材使った昼営業開始

ジャンル・エリア : エンタメ | グルメ | スポーツ | 三重 | 温泉 | 特産  2023年08月10日

試食会でランチを楽しむ人ら=津市榊原町の神湯館で

試食会でランチを楽しむ人ら=津市榊原町の神湯館で

 津市榊原町のeスポーツを楽しめる温泉旅館「神湯(しんとう)館」が、10日からランチ営業を始める。これまで温泉街で昼食を提供する旅館や飲食店が少なく、観光客からも要望が上がっていたという。地元食材にこだわったメニューを用意し、地域住民や近場の人にも日帰りで気軽に利用してもらう狙いだ。

 ランチは「メレンゲ卵かけご飯と伊勢美稲(うまいね)豚の角煮」(1000円)、とろろと旬の魚の干物御膳(1680円)、タイ茶漬け(同)の3種。午前11時半~午後2時の営業で、豚や魚は県内産の食材を使う。地元の交流拠点としても使ってもらおうと、午後5時までカフェとして営業し、急須でコーヒーを提供する。

 試食会が9日にあり、地元を中心に約40人が参加。津市白塚町の主婦(76)は「豚が柔らかくておいしい」と味わい、「榊原はお湯が良いのに、飲食店が少ないことで有名だった。日帰り入浴によく来るので、昼食も楽しめる場所ができて良かった」と話していた。

 日帰り入浴とランチのセット販売も検討しており、担当者は「宿泊客は遠方からの50代以上の方が中心。ランチ営業を始めることで、幅広い年齢層や近場の方にも遊びに来てもらいたい」と話す。

 
(上から左回りに)とろろと魚の干物御膳、タイ茶漬け、メレンゲ卵かけご飯と伊勢美稲豚の角煮ランチ

(上から左回りに)とろろと魚の干物御膳、タイ茶漬け、メレンゲ卵かけご飯と伊勢美稲豚の角煮ランチ

 神湯館は、本格的なeスポーツの設備を備えた温泉旅館として今年2月に改装した。今回は新たに館内に機内食風の弁当や、パスタなどの冷凍食品を購入できる自動販売機も導入。最寄りのコンビニまで約2キロ離れており、深夜でも夜食を購入できるようにした。

 榊原自治会連合会の奥山知喜会長(75)は「観光客から飲食店が少ないという声が上がっていたので、喜ばれると思う。最近は湯の瀬のリニューアルがあり、喫茶店や飲食店もできはじめている。足を運ぶ人が増えて、地域がにぎわうと良い」と期待した。 (豊田直也)