ジャンル・エリア : アート | 岐阜 | 温泉 2023年09月21日
池田町段の温泉施設「天然温泉湯元湯華(ゆげ)の郷」に、階段アートがお目見えした。館内の待合室も改装し、装いを新たに入浴客を出迎えている。
温泉の入り口に続く40段の階段を楽しく上ってもらおうと導入した。秋に向けて、紅葉と滝が描かれたイラストを採用。季節に応じて、温泉近くに咲く桜やアジサイなどの写真に変えていく。
階段の最上部には、近くの弓削寺を盛り込んだ新しいロゴマークをあしらった。階段を上りきった正面の壁一面には本巣市の絵師、白道さんが手がけた竜の書をパネルで飾っている。
フロント周辺は、物販スペースと待合所の配置を変更。待合所にいる人たちの顔が見えるように、開放的な造りにした。小上がりへの階段にはコイが泳ぐじゅうたんを敷いている。
エネルギー価格の高騰対策と新規顧客の獲得に向けた県の補助金を使って整備した。若手従業員の意見を取り入れ、交流サイト(SNS)で発信できる「映えスポット」をつくり、若い年代の入浴客を開拓する狙いがある。
おかみの沢田由美子さん(63)は「長い階段が苦にならないように工夫した。明るい気持ちになって温泉に入ってほしい」と話している。第2火曜定休。
(市川勘太郎)