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【岐阜】高山の山間にアートの道「クラフト街道361号」、工房巡るツアー

ジャンル・エリア : まちおこし | イベント | 岐阜  2023年10月17日

イベントへの来場を呼びかける張さん=高山市朝日町で

イベントへの来場を呼びかける張さん=高山市朝日町で

 国道361号をクラフトの聖地へ-。高山市高根町から朝日町を抜け、久々野町へと続く街道沿いには手芸作家が多く住む。そんな土地柄を起爆剤にして過疎化が進む地域を盛り上げようと、地元事業者などでつくる飛騨朝日地域活性化推進協議会は20~29日、普段は開いていない各工房や工場を巡ることができる「CRAFT VALLEY(クラフトバレー)361」を催す。

 市街地から車で20分ほどの朝日地区は豊かな自然にも囲まれる。版画や広葉樹を用いた家具…。土地柄にほれ込んで移住したり、空き家となった古民家を改修したりして工芸を営む姿がちらほら見られる。同協議会の張訳丹(チョウイータン)さん(40)は「IT産業が集積するシリコンバレーのような場所にしていきたい」と夢を描く。

 イベント期間中は各工房で見学や制作体験ができるほか、メイン会場となる道の駅ひだ朝日村の「やすらぎ館」では、高山で活躍する20ほどの作家らが手がけた品を集約。2階では、手芸の原点とも言える朝日地区の民具も展示する。張さんは「アートの裏にはその土地の文化、自然などのストーリーがある。作家さんたちと交流することで、その魅力を感じ、将来的に移住者の獲得にもつながれば」と期待する。

 3年目を迎えた今年は規模を拡大。廃校を利用した高根町のウイスキー蒸留所や、劇場として再利用が始まった野麦学舎、久々野町にできたワイナリーとも連携し、シャトルバスやガイド付きのイーバイクのツアーを実施する。張さんは「それぞれ楽しみながら勉強できるイベントがある。紅葉も味わいながら、一通り回ってみてほしい」と呼びかける。

 JR高山駅からは臨時バスも運行。イベントの詳細は こちら から。

 (問)同協議会事務局=050(8882)4343

 (平田志苑)