【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【富山】プラネタリウム進歩たどる 富山市科学博物館で展示

【富山】プラネタリウム進歩たどる 富山市科学博物館で展示

ジャンル・エリア : エンタメ | 富山 | 展示  2023年11月06日

富山市科学博物館で使っていた歴代の投映機を紹介する実寸大の壁かけ

富山市科学博物館で使っていた歴代の投映機を紹介する実寸大の壁かけ

天球儀、歴代装置を紹介 投映体験も

 プラネタリウムの誕生から、現代までの歴史や技術の変遷を追う展示「近代プラネタリウム誕生100周年-The Planetarium Story-」が、富山市科学博物館で開かれている。 (西川侑里)

 会場には主に時代順に歴代の機材や資料計約70点を並べた。入り口付近には、人々が空の星を観察して作った球体の模型や装置「天球儀」のうち、約2千年前にギリシャ神話に基づいて開発された、最古の「アラトスの天球儀」を写真で解説。天球儀を巨大化して人が中に入れるようにし、星の箇所に穴を開けて外から光を当てたり、自分たちの地域以外にも世界中の星空を映せるようにしたり、小型化や操作の自動化をするといった進化をたどっている。実際に機材を触りながら、天体写真などを映すのに使われた「スライド投映機」で、壁に絵を映す体験もできる。

 同館で使った歴代の機材の実寸大の壁かけも飾った。全国約300カ所、北陸地域14カ所のプラネタリウムを地図上に分布図として示して、特徴を伝えている。

 天文分野を担当する近藤秀作主任学芸員は「歴史とともにできることが増えて、進化しているプラネタリウムの可能性を一緒に考えてほしい」と来場を呼びかけている。

 展示は12月13日まで(11月13、14日は休館)。観覧料は大人530円、高校生以下は無料。

天体写真などを映すスライド投映機の体験ができるコーナー=いずれも富山市西中野町の市科学博物館で

天体写真などを映すスライド投映機の体験ができるコーナー=いずれも富山市西中野町の市科学博物館で