ジャンル・エリア ： エンタメ | 富山 | 自然　 2023年03月17日

デモ番組での星空の上映を楽しむ園児ら＝富山市西中野町の科学博物館で

　富山市科学博物館（西中野町）のプラネタリウムが１６日、リニューアルオープンした。新たに光学式投映機を導入し、約１億個の星の明るさや色、天の川の構造がより正確に再現され、本物の星空に包まれるような体験ができる。　（西川侑里）

　設備の老朽化に伴い、２０２２年１０月から更新作業を進めてきた。従来のデジタル式投映機と組み合わせる形で光学式投映機を取り入れたほか、映像を出すソフトウエアも観測に基づいた宇宙の最新データが搭載されたものに替えた。

　定員１７５人の客席には親子連れやカップルが一緒に座れる２人掛けの席や寝転びシートを設置し、見やすいように工夫した。

　記念式典が同日あり、水高清志館長が「内容の更新により、幅広い年代がプラネタリウムを楽しめるようになる。天文をはじめ自然科学への理解を深めてほしい」とあいさつした。オープン初日は近隣の認定こども園富山聖マリア保育園の年中児が招待された。まばゆい光をつないで星座を浮かび上がらせたり、流れ星を眺めたりするデモ番組が上映され、子どもたちは宇宙の神秘さを楽しんだ。

　プラネタリウム１回分を含む同館の観覧料は大人５３０円、高校生以下無料。開館は午前９時～午後５時。