ジャンル・エリア ： 動物 | 展示 | 石川　 2024年01月25日

贈られたトキの写真を並べる村本義雄さん＝羽咋市上中山町で

　国際朱鷺（とき）保護交流資料館長、村本義雄さん（９８）＝羽咋市上中山町＝は、トキの保護活動を通じて長年交流のある中国の友人から、地震のお見舞いとしてトキの写真を贈られた。２月から再開予定の資料館で展示し、自分だけでなく来館者にも美しいトキを見て地震で傷ついた心を慰めてもらう考えだ。

　贈り主は陝西省・洋県朱鷺愛鳥協会の名誉会長、常秀雲さん。同省野生動植物保護協会に勤務時、村本さんが約２０回、トキの保護活動で訪中した際に通訳を務めた。

　写真は昨年、同県で撮影。つがいのトキが巣でひなを育てる様子やトキ色といわれる羽を広げて飛ぶ様子などをとらえた９枚。「トキの写真を見て心を慰めて」と羽咋市日中友好協会の役員を通じメールで送られてきた。

　自宅は数日前に断水が解消したばかりの村本さんは「きれいな写真。何回も通い隠れて撮るなど苦労したに違いない」と喜び、Ｂ４判に引き伸ばし資料館で展示することにした。（松村裕子）