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【三重】国天然記念物・ネコギギ、日中は“かくれんぼ” いなべで放流前に展示

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 生き物  2024年02月20日

ネコギギが展示されている水槽=いなべ市北勢町阿下喜の北勢市民会館で

ネコギギが展示されている水槽=いなべ市北勢町阿下喜の北勢市民会館で

 国天然記念物の淡水魚「ネコギギ」10匹が、いなべ市北勢町阿下喜の北勢市民会館に展示されている。3月に市内の河川で放流を控えている。26日まで。(篠崎美香)

 ネコギギは東海3県のみに生息し、環境省のレッドリスト「絶滅危惧1(ローマ数字の1)B類」に指定されている。県内の常設展示は同市藤原町市場の藤原岳自然科学館のみで、地元の魚をより身近に感じてもらおうと同館が企画した。

 展示しているのは生後2年で体長10センチ前後。夜行性のため日中は岩陰にかくれ、時折顔を出す。放流後に個体を識別するため、オレンジや黄色の目印が付けられ、背びれと尾びれの間の「あぶらびれ」に切れ込みが入っている。

 ほかに昨年開いたネコギギのシンポジウムを紹介するパネルも並ぶ。同館の矢崎充彦さん(53)は「ナマズのような口ひげと丸っぽい体が特徴。ぜひ実物を見て」と呼びかける。北勢市民会館と藤原岳自然科学館に設置しているスタンプをそろえるとネコギギの缶バッジがもらえる。