志賀島ドライブ
2010年7月26日
今回の「ぶらっ人 from 福岡」は、福岡市の中心部から"最短"のドライブコース、志賀島=しかのしま=をご紹介します。
志賀島は博多湾に浮かび、周囲は約11km。陸繋島=りくけいとう=と呼ばれる、砂州によって陸続きになった島です。1784年に「漢委奴国王」と記された金印が発見されたことでも知られています。取材日:2010年7月22日
福岡都市高速を使えば、天神から約30分で志賀島にアプローチできます。特に、アイランドシティに架かる海の中道大橋が完成してから、アクセスが一層便利になりました。
県道59号に入ると、快適なドライブが始まります。昔、この辺りには、米軍・雁ノ巣基地・飛行場がありました。
水族館「マリンワールド」を過ぎ、観覧車が見えて来ると「国営 海の中道海浜公園」。540万?の広大な敷地、約40種の動物たちが見られるほか、夏季の現在、流れるプ?ルもオープンしています。
志賀島ドライブやデートの"定番"が、この「金印ドッグ」。私も学生時代から、志賀島に行くと必ず買っていたホットドッグで、中身はサイコロステーキとイカです。
両サイドに海が広がると、砂州の上に道が続く「海の中道=うみのなかみち」(上)。
右側の北部・東部は、藍色の玄界灘(中)で、水平線の先は、日本海です。
左側の南部・西部は博多湾(下)で、福岡Yahoo!JAPANドーム、福岡タワーなどがある、シーサイドももち地区も見えます。
「海の中道」を進むと、志賀集落。志賀島海水浴場があり、海の家が並んでいます。
志賀島へは、車がなくても、福岡市街地より市営渡船を利用することができます。ベイサイドプレイス博多埠頭から、約30分で到着。
志賀集落を右に折れ、時計と逆回りで志賀島を1周してみます。玄界灘に沿ってカーブが続くシーサイドコースです(上)。
振り返ると、先ほど通った「海の中道」が(下)。
島の北には、勝馬集落があり、美しい白砂の「下馬ヶ浜」が広がります。抜群の透明度を誇る、遠浅の海水浴場です。
浜の前に建つ「休暇村 志賀島」(上)。展望温泉があり、11:00?15:00まで立ち寄り湯も楽しめます。
食事処では、活きアジ定食1,575円(下)など、新鮮な魚料理が味わえます。
向かいにある「トラットリア アイランド」も、「休暇村 志賀島」が営むイタリア料理店(上)。大きな窓から、玄界灘が一望できます。
ピザセット1,500円(中)には、前菜、サラダ、飲み物が付きます。この日は、マルゲリータをチョイス。前菜は、鰆のマリネでした。
デザートセット700円(下)は、ビワのタルトを選びました。
ここから、県道59号は、南へ進路を取ります。2005年の福岡西方沖地震で大きな被害を受け、その後、復興を果たした玄海島をはじめ、糸島半島を望むことができます。
さらに進むと、弘集落になり、島の1周が終了。目の前に見える能古島=のこのしま=は、福岡の人たちには、井上陽水さんの"能古島の片想い"という歌でおなじみの島です。
街中から、わずかな距離と時間で、シーサイドドライブが楽しめました。
- 東 淳二郎
1957年7月9日生まれ 北九州市門司区出身 56歳
印刷会社のサラリーマン生活を経て、1990年からフリーライターに。
雑誌の取材で、九州中の観光地を訪れ、グルメや温泉を堪能している。
また、もの心ついた時から鉄道ファンで、"乗り鉄"。国内はもちろん、海外でも時間をみつけては鉄道旅を楽しんでいる。