2008年12月10日
北京の銀行窓口で1、2時間待ちは少なくないが、先日は預金に9日もかかった。国慶節連休の10月初旬、2万元(約30万円)を、現金自動預払機(ATM)で預金しようとした時のことだ。
投入額を計算していたATMが突然停止。画面にはエラーが表示され、お金はATMに入ったまま、取り戻せない状態に。銀行職員がATMを調べ始めて約1時間半。返ってきた言葉は「1週間ほど待て」。
連休中も銀行は営業するが、ATMの決算は連休明けにするそうだ。預金した証拠もないので、2万元は消えてしまうかも…。こんな不安から、「保証の一筆を」と訴えるが、「待ってもらうしかない」と繰り返された。
結果的に2万元は連休明けから数日後の日付で記帳されていた。中国人の友人は「信用できる人が、お金を扱う」と言っていたが、それを身をもって実感した。
(池田実)