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ドーバー 女神…それとも魔女

2010年11月19日

 「私は魔女ではありません」-。米中間選挙は前代未聞のテレビ選挙広告の話で持ち切りだ。米デラウェア州の共和党上院予備選で保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」の支援を受けて劇的な勝利を収めたクリスティン・オドネル氏。テレビ番組で若いころ「私は魔術をかじったの」と発言した映像が出回り収拾がつかなくなったため、こう宣言することを余儀なくされた。

 同州は建国当初の13植民地の中で最初に合衆国憲法を批准。今でもそれは州民の誇りで、州都ドーバーで茶会を率いるジョナサン・シャーマンさんも「今こそ建国の父たちの精神に立ち返る時だ」と鼻息荒かった。

 シャーマンさんらにとってオドネル氏は民衆を導く「自由の女神」だったに違いない。それが「魔女」だと分かった時のショックはいかほどか。人間を宣言した同氏に「勝利の女神」はほほ笑むのか。 (岩田仲弘)

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