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パロアルト 『自由』の国の厳格さ

2010年11月22日

 「切符を買っていたら乗り遅れる。列車は1時間に1本しか来ないし…」。自転車を抱えて乗り込んだ若い男性が、検札に来た車掌に訴えた。米西海岸を走る鉄道「カルトレイン」で、パロアルトからサンフランシスコへ戻る途中の出来事。規定によると、乗車券なしの乗車は「罰金」だ。「ルールだから」と支払いを求められても男性は応じない。

 私にも経験がある。東海岸のニューヨークで元日未明に「ニュージャージー・トランジット」の乗車券を買おうとしたところ、窓口は無人で券売機も「発売中止」。車内で車掌に事情を話したが、割増運賃を徴収された。

 カルトレインは、次の駅で10分以上停車した。乗り込んできたのは制服警官。特に乱暴な態度でもない例の男性に「ほかの乗客に迷惑がかかるから降りろ」と命じ、連れ去った。「規則さえ守れば何をしても…」と言わんばかりの「自由」の国。「ルール違反」には容赦ない。 (嶋田昭浩)

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