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トリニダード・トバゴ ピアルコ 地球の裏側でも関心

2015年08月14日

 ニューヨークからブラジルに向かう夜行便でのこと。着陸の衝撃で目が覚めると、アナウンスが流れた。「機体のトラブルで、トリニダード・トバゴのピアルコ空港に緊急着陸しました」

 午前4時。点検後、再び離陸すると思っていたら、空港ビルに入るよう促された。出発は午後4時を過ぎるという。ビーチリゾートで知られるカリブ海の島国への入国は許されず、搭乗ゲートの前で12時間余りを過ごすことになった。

 出発を待つ客に振る舞われた機内食を食べながら、会話が始まった。トム・ハンクス主演の映画「ターミナル」は出国後に母国でクーデターが起きて帰国できなくなる話だったね、と誰かが言った。直後、米国の若者が私に話し掛けてきた。

 「日本は安全保障政策を変えようとしているんだろう? クーデターみたいなものじゃないか」。私が口を開く前に、今度はブラジルの日系人男性が「今の日本は中国に対して弱腰だ」と会話に入ってきた。

 不意に居合わせ、手持ちぶさたな乗客の議論。地球の裏側からも、日本の行く末を見守る人たちがいる。 (北島忠輔)

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