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ソウル デモ続く旧大使館前 

2015年09月02日

 「日本政府は過去について謝罪しろ」-。老朽化で45年ぶりに建て替えが決まり、7月下旬、近くのビルに機能を移して無人となった日本大使館の建物。転居後の水曜に前を通り掛かると、いつものように学生たちの大きな声が響いていた。

 日本大使館前では、韓国の団体が頻繁にデモをしてきた。特に毎週水曜には、従軍慰安婦への賠償を求める韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会が1200回近く集会を継続し、4年前には被害を象徴する少女像を歩道に設置した。日本はウィーン条約に抵触すると撤去を求めてきた。門の前には年中、警察のバスがバリケード状に止められ、警備の警官たちがすき間を埋めている。

 転居先のビル前には広い場所がなく、協議会はこれまでと同じ場所で集会を続けると決定。旧大使館建物の前には今も、市民団体と警官たちが対峙(たいじ)する光景がある。

 「慰安婦問題が解決すれば集会もなくなる。それは私たちが望んでいることだ」と話す協議会側。日韓両政府は昨年から慰安婦問題で協議を続けているが、新しい大使館が完成する5年後、この光景はなくなっているだろうか。 (島崎諭生)

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