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【愛知】アジアのアニメ上映会、愛知淑徳大生が協力 字幕翻訳や通訳

ジャンル・エリア : イベント | 愛知 | 文化 | 芸術  2018年08月02日

「花開くコリア・アニメーション2018+アジア」で、韓国語の字幕翻訳や通訳を務める学生ら=名古屋市千種区の愛知淑徳大星が丘キャンパスで

 韓国を中心としたアジアの短編アニメーション映画の上映会「花開くコリア・アニメーション2018+アジア」が4、5の両日、名古屋・栄の愛知芸術文化センター12階アートスペースで開かれる。愛知淑徳大交流文化学部の学生が、今回初めて字幕翻訳や通訳で協力し、催しを盛り上げる。

 韓国映画の自主上映団体「シネマコリア」などが主催し、今年で9回目。昨年の上映会を同大交流文化学部のチョ・スルソップ教授が訪れ「一緒に面白いことを」と協力が決まった。シネマコリアの西村嘉夫代表(51)=尾張旭市旭台=は、「学生に早いうちから責任ある仕事を体験してもらう機会に」と話す。

 4日に上映するカン・ヒジン監督の「お婆の海」と「お守りの意味」の字幕翻訳を、韓国語専攻の18人が分担。同大で映像翻訳講義を持つ翻訳家の三重野聖愛(せいあい)さん(37)が監修した。韓国の海女文化や民間信仰を紹介する作品で、台本を和訳した2年の安藤楓恋(かれん)さん(19)は「辞書で調べても出てこない言葉があり、難しかった」。和訳を字幕にする作業を担当した3年の瀬辺楓さん(20)は「せりふに合わせた必要最低限の言葉しか入れられず、文法の順番を入れ替えるなどして工夫した」と語った。

 学生はカン監督のトークイベントの通訳補助や司会も担当する。通訳を受け持つ3年の坂野まきほさん(20)は「今回をきっかけに、将来は通訳を目指せたら。まずは全力を尽くしたい」と意気込む。

 2日間で計43作を上映。今年の米アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた桑畑かほる監督の「Negative Space」もある。鑑賞料は8~11作品に分けたプログラムごとに、一般1000円、高校・大学生500円。中学生以下は無料。(問)シネマコリアの西村代表=090(1863)7855

 (古谷祥子)