2019年01月11日
「目もキラキラしていて別人みたい」。写真を日本の友人に見せると、そんな感想が返ってきた。ソウルに赴任直後、さまざまな申請手続きで顔写真が必要に。そこで支局近くの写真店に行き、撮影してもらった。
できあがった写真をよく見ると確かに肌も白く、小さなほくろも消えている。そんなに笑ったつもりもないのに、口角も上がっている。撮影後、店員がパソコンをしきりに操作していたが、どうやら勝手に写真を修整していたらしい。
韓国では外見が重視される。だから整形手術もありふれており、最近では就職活動を前に整形する男性が増えている。就職活動では、履歴書に添える写真も重要だ。修整するのは当たり前のことで、輪郭を変えたり、目を大きくしたり。頼めばいくらでも修整してくれる写真店もあるという。
ただ、あまりに修整してしまうと実物を見たときにがっかりするのでは? 疑問を韓国人の友人にぶつけると、「面接の前に落とされるよりはいいでしょう」と平然と言う。修整に抵抗はあるが、ここは韓国。これぐらいならと、こちらで作った名刺に載せている。 (中村彰宏)