ジャンル・エリア : まつり | イベント | 文化 | 福井 2019年02月18日
奥越に春を呼ぶ奇祭「勝山左義長まつり」(23、24の両日)が迫り、各区でまつりを彩る絵あんどん作りが大詰めを迎えている。
まつりの絵あんどんは江戸時代に当時の藩主が無礼講として、庶民に気持ちを川柳や狂歌にすることを許したことが始まりとされる。現在も世相を風刺する川柳と絵は受け継がれ、浮き太鼓とともに祭りの名物になっている。
今回の一番太鼓を務める芳野区では、1月下旬から住民らが絵あんどんの製作を開始。一番太鼓の準備のため今年は大サイズを製作しないが、中サイズ2個、小サイズ22個を用意した。
16日夜も住民10人が区内の旧機業場に集まった。県内で僧侶が僧衣で車を運転して交通反則切符(青切符)を切られ、全国的に注目を集めた問題を取り上げた「僧衣着て縄跳び跳んで抗議する」など、住民から集めた川柳から厳選した66首を、鮮やかな絵あんどんに仕上げていった。
区長の安岡明治(めいじ)さん(70)は、「世相がにじみ出ていい作品が集まった。一人一人が心を込めて歌に合わせて作っているので見にきてほしい」と話した。
(山内道朗)