ジャンル・エリア : エンタメ | オブジェ | 展示 | 愛知 2022年06月15日
あま市花長の花井博之さん(69)が、恐竜模型のコレクションを同市の美和図書館で展示している。20年以上前から、収集したり、自ら作ったりした30体。迫力ある作品が、来館する子どもたちの目を引いている。8月31日まで。
図書館の展示ケースには、高さ70センチのブラキオサウルスや、牙をむくティラノサウルス、トリケラトプスなど、花井さんが所有する全ての恐竜模型が並ぶ。
花井さんは20年以上前、店舗設計などの仕事をしていた際、家電メーカーが開いた恐竜展の会場設営を手伝い、展示してあった模型を譲り受けた。もともと、車の模型などを集めるのも好きだったこともあり、恐竜の模型も集めるようになった。
高校時代には美術クラブで油絵を習い、卒業後も会社のクラブでデッサンをしてきた。「自分で想像したものを形にするのが好き」と、時計の置物を自作するなど、造形作品にも親しんできた。
恐竜についても、集めた模型や、組み立てたプラモデルを加工。パーツの継ぎ目をパテで埋めて目立たなくするほか、恐竜の肌の質感を想像し、ラッカーの色を混ぜて塗装したり、布でこすってみたりして、雰囲気を出した。
恐竜の模型はこれまで、実家の小屋を改装した趣味の部屋に置き、大事に保管してきた。3年前に図書館のイベントで1日だけ展示した時に好評だったため、今回、夏休みにかかる長期展示の依頼が来たという。
恐竜の模型は花井さんが手掛けたジオラマの中に配置され、訪れた子どもたちがじっと見つめる姿もある。花井さんは「子どもたちの喜ぶ顔がうれしい。自分もいろんなものを趣味にしてきたが、皆さんにも趣味を持つきっかけにしてほしい。恐竜の模型を見て、図書館の本でも調べてみて」と呼び掛けている。
(吉田幸雄)