ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 花 | 芸術 | 近畿 2023年05月08日
東近江市ゆかりの画家、中路融人(1933~2017年)と織田瑟々(しつしつ)(1779~1832年)が描いた桜の絵画を集めた企画展が、同市五個荘竜田町の中路融人記念館で開かれている。6月11日まで。月曜休館。
中路さんは文化功労者に選ばれた日本画家で、日展常務理事などを歴任。母の故郷である東近江市五個荘地区をたびたび訪れ、県内の風景を描いた。企画展では、桜の名所である高島市の海津大崎で琵琶湖を背景に写生した桜や、京都の寺社で描いた桜の日本画と素描の計11点と、下絵4点が並ぶ。
織田瑟々は織田信長の九男の子孫に当たり、現在の東近江市川合寺町に生まれ、生涯にわたって桜を描き続けた。企画展では、桜の掛け軸12点を展示している。瑟々の作品は、今月9日に一部を入れ替える。
企画担当者は「外では桜は散ってしまったが、ここではずっと満開なので楽しんでほしい。瑟々の華やかな桜画の魅力も知ってもらえたら」と話した。(名倉航平)