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ワシントン あきれた水漏れ対応

2017年05月28日

 ワシントンの古いビルの10階にある職場で原稿を書いていると、足元から水が湧いてきた。カーペットを踏むとチャプチャプと音がして、水たまりができている。大変だと慌てて管理事務所に連絡して、夜まで待ったが、その日は誰も来なかった。

 翌日も水たまりは消えず、空調設備などの配管のある窓側から、チョロチョロと水が流れる音も聞こえる。再度、管理事務所に問い合わせ、ようやくやってきた作業員は水漏れに驚きもせず、「配管に何か物が入って詰まっている」と推測。配管のバルブをいくつか回し、水の流れを良くして立ち去った。

 程なく別の作業員が来て、業務用の大型の送風機を設置。週末を挟んで5日間、送風で乾かして仕事は終了。作業員は「また、問題があったら連絡して」と言うだけで、最後まで配管の詰まりの原因や漏水の場所を突き止めることはなかった。

 いいかげんな対応にあきれたが、水の流れる音がしても、幸い、浸水被害はない。カーペットには染みが残るが、職場の改装を控えていたので清掃を頼まなかった。やはりと言うべきか、予定の時期になっても改装は始まっていない。 (後藤孝好)