2019年06月11日
週末にベルリンで「日本酒フェス」が開催され、日ごろ日本酒に飢えている身としては行かずにはいられなかった。
新潟、長野、三重、京都などの地酒と梅酒の計14種類が用意されていた。入場料込みの5杯セット券が20ユーロ(約2500円)。ところが1杯5ミリリットルと分かりがっかり。おちょこ1杯程度じゃ正直物足りない。
主催者によると、ベルリンで活動する日本人音楽関係者がパーティーで日本酒を振る舞ったところ、好評だったことから日本酒の良さを広く知ってもらおうと2年前からイベントをやっているという。会場には、たこ焼きやおにぎりの出店が並び、三味線などのライブもあった。
いつもワイン派というベルリンに住むドイツ人女性は「日本酒は初めてだけど、すしに合いそうね」と好反応。ただ会場がビアガーデンだったせいか、ビールを飲んでいるドイツ人グループもいた。日本酒は飲まないのかと聞くと全員が「やっぱりビールでしょ」。
日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が2月に発効し、日本酒の関税も撤廃されたが、ビール大国の壁は厚そうだ。 (近藤晶)