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パリ 「世界で唯一」のコート

2019年08月27日

 温室に囲まれたテニスコートが今年、「赤土の聖地」として知られるフランス・パリ郊外のローランギャロスに誕生した。会場の案内板によると「世界で唯一のコート」。先日開幕したテニスの全仏オープンに合わせて、早速のぞいてみた。

 コートと階段状の観客席を囲むように、「ロ」の字形に温室がある。各辺は独立し、アジアやオセアニア、アフリカ、米大陸の植物を展示。残念ながら温室内には入れなかったが、ガラス越しにのぞき込めた。

 「ガラスが多くて明るい雰囲気だね。反響が良く、選手のプレー中の音がはっきり聞こえるから迫力がある」。英国から夫婦で全仏の観戦に訪れたエリオットさん(56)が満足そうに話した。コートは、大会の主会場に隣接する植物園内にある。建設には反対運動が起きたが、繰り返した議論のかいがあり、まずは好評のようだ。

 大会の初日の女子シングルスで、勝利を飾ったムグルサ選手(スペイン)はフランス語で「斬新な場所。偉大なコートというより、庭にいるように感じる」と語った。緑豊かなコートは、名勝負とともにまた歴史をつくるのだろう。 (竹田佳彦)

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