2020年01月06日
上海ディズニーランドで食べ物持ち込みをめぐってネット上で議論が沸騰し、ついにディズニー側が屈する形で、今月11日から持ち込み解禁となった。
解禁前、私が取材に行き、チョコをリュックに入れて持ち込もうとしても何も言われなかったし、ビニール袋いっぱいに桃やオレンジを入れて堂々と入園した人もいる。おやつ程度は実際には黙認されていた。
米中貿易摩擦の激化がなかったら、突然ネットで炎上することもなかっただろう。世界6カ所のディズニーのうち、アジアの3カ所(東京、上海、香港)だけで持ち込みを禁じていることを取り上げ「アジア蔑視だ」と反米感情をむき出しにしたことにもそのあたりがうかがえる。
地元メディアが報じた新ルールには噴きだしてしまった。今後も持ち込み禁止の食品として、臭豆腐(異臭を放つ発酵食品)など刺激臭がするものやスイカ丸ごと1個など、ありそうもない例が並ぶ。スイカは切ってあればOKで、要は刃物持ち込みはダメということらしい。
ともあれ、中国人の留飲は下がったはずだ。どうか「夢の国」がごみだらけにならないことを願っている。 (浅井正智)