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モスクワ 外国嫌いの余波 鮮明

2021年07月06日

 「東京新聞(中日新聞東京本社)・中日新聞の特派員」と名乗ると、ロシアで「オッ」と驚かれることがある。

 「東京」の知名度はすごい。「東京新聞=日本を代表する新聞」とロシア人は受け止めるようで多くの人がインタビューに応じてくれる。「宝物にする」と掲載紙を求める人もいる。

 でも最近、雲行きが怪しくなってきた。プーチン大統領と取り巻きの「外国嫌い」のとばっちりを受けているのだ。

 ロシア政府は、意に沿わない報道をするメディアや人権保護団体を、片っ端から「外国の代理人=外国のスパイ」に指定している。この魔女狩りの結果、どうなったか。「外国メディアに協力するとスパイ扱いされる」と取材を断られるケースが相次いでいる。まるで冷戦期みたい。

 政府の風向きに一番敏感なのが役所とメディアと学者。次に市民だ。半年後、取材に応じてくれる人はいるだろうか。

 「光あるうちに光のなかを歩め」と言ったのはトルストイ。できるうちに多くの人に会い、話を聞かなければと痛感する。モスクワ支局の仕事は時間との闘いでもある。 (小柳悠志)

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