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北京 官がつくったにぎわい

2022年04月27日

 今シーズン初めて、北京市中心部の屋内アイススケート場を訪れた。混んでいるので入場制限をしているらしい。入り口に張られたQRコードをスマートフォンで読み取ると、順番が来たときに通知がくる仕組みだ。

 ところが順番待ちの人数は、331人。係員は「6時間ぐらいは待つ」。残念ながら久しぶりのスケートを諦めた。

 このスケート場では昨年までほとんど並ばなかった。北京冬季五輪を機に、冬のスポーツの人気が出ているのだろう。

 しかし混雑の理由はそれだけではないようだ。子ども2人を小学校に通わせる中国人女性によると、北京市内の多くの小学校では「春節(旧正月)休みの間に、冬のスポーツを体験して感想文を書く」という宿題が出ていたという。そういえば、スケート場では初めて滑った様子の子どもの姿が、昨年までより多かったように感じた。

 「子どもの宿題というより、スキーやスケートに連れていく親の宿題」。先の女性は苦笑いする。一方で、宿題をきっかけにスケートの魅力を知る子どももいるだろう。スケート場の官製のにぎわいは、来年以降も続くだろうか。 (中沢穣)

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