2023年01月18日

　クーデターで政権を奪ったミャンマー国軍への抗議を示すため、市民が職務を離れる不服従運動（ＣＤＭ）。国境沿いのタイ北西部メソトに、「ＣＤＭｅｒ」たちを支援するカフェが２軒あると聞き、足を運んだ。

　１軒目はビルマ語で自由を意味する「Ｌｏｏｔ　Ｌａｔ　Ｙａｙ」。ウォールアートが施されたオシャレな店内に入ると、キューバ革命を率いたチェ・ゲバラの大きな絵が目を引く。客の多くはミャンマー人とみられ、タイ語はあまり通じない。

　２階はアート作品の展示スペースになっており、訪れた日は人権活動家のソーハンヌウェイウーさんが絵画の展示・販売をしていた。得られた収益の大半を寄付に充てるという。国軍に拘束中の民主化指導者アウンサンスーチーさんが目隠しをされている姿を描いた作品は「売約済み」となっていた。

　２軒目は４月開店の「Ｂｌｕｅ　Ｐｏｎｄ（青い池）」。ミャンマー中部シャン州出身の経営者トゥーマーさんの故郷の風景にちなんで名付けたという。コーヒーの味わいは本格的。会計後、カウンターに置かれた募金箱にそっとお釣りを入れ、店を後にした。　（藤川大樹）