ジャンル・エリア : スポーツ | 乗り物 | 甲信越 2019年04月25日
松本市安曇の乗鞍高原と岐阜県境を結ぶ長野県道乗鞍線で27日から、「乗鞍春山バス」の運行が始まる。道路両脇にそびえる雪の壁が目当ての外国人観光客や、春スキー客の利用を見込む。1日5往復で、6月末まで。
地元宿泊施設などでつくる「のりくら観光協会」や市、アルピコ交通(同市)が毎年運行。近年はアジア圏の観光客を中心に需要があり、7000人前後が利用している。昨年は約6600人だった。
運行ルートは、乗鞍高原観光センターからの全長約19キロ。4月から除雪を進めており、当面は15キロ地点の位ケ原山荘前まで。6月に肩の小屋口までの全線が開通する見込み。
24日に試運転があり、地元関係者ら20人がルートの安全性や積雪の状況などを確認した。のりくら観光協会によると、位ケ原山荘付近の積雪は約5メートルで例年並み。肩の小屋口付近では10メートルほどあるという。
同協会の福島真会長(67)は「大型連休からはミズバショウなども見頃を迎える。ごみなどのマナーと寒さに気を付けて楽しんでほしい」と話した。
また、今年は3月後半からのまとまった積雪の影響で、大雪渓付近のハイマツ帯で、ライチョウが営巣する可能性がある。春スキーなどのコースにも重なるため、同協会で緑のロープを設置し、立ち入らないよう呼び掛けている。
往復運賃は中学生以上2500円、小学生半額、小学生未満無料。
(川添智史)