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【石川】金大生カフェ 自信の一杯 「やりたいことやる」が原動力

ジャンル・エリア : グルメ | 石川  2019年08月16日

自家焙煎のこだわりのコーヒーを入れる恩田聡一郎さん(右)と大野智稀さん=金沢市新竪町で

自家焙煎のこだわりのコーヒーを入れる恩田聡一郎さん(右)と大野智稀さん=金沢市新竪町で

恩田さん、大野さん 新竪町に出店

 金沢市新竪町商店街にあるシェアキッチンで、金沢大の学生2人が7月、カフェ兼焙煎(ばいせん)所「ペソア コーヒー ロースターズ」を始めた。「やりたいことをどんどんやってみよう」が2人の原動力。市内のレンタルスペースを使って提供の幅を広げる計画もある。(村松秀規)

 金大4年の恩田聡一郎さん(23)と大野智稀(ともき)さん(22)。店は新竪町3の「自然派シェアキッチンtaraの丘」にある。ブラジルやルワンダなど厳選した4カ国、5種類のコーヒー豆を扱い、ホットを450円、アイスを500円で提供。豆も100グラム650円から販売する。店名は恩田さんが好きなポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソアから付けた。

 ラーメン店でのバイトをきっかけに意気投合した2人。卒業後、企業に勤めるのではなく「自分たちで何かしよう。2人の力を合わせればやっていける」と出店を決めた。

 コーヒーの店にしたのは恩田さんの影響。大のコーヒー好きで、高校時代に故郷・静岡の通学路にあった焙煎所に通った。「そこのマスターが目をきらきらさせてコーヒーのことをしゃべっていた」。焙煎の仕事に憧れを抱いた。

 大学進学後も、カフェなどを巡り豆に関する知識や焙煎方法を独学。ある時「お世話になった人や親しい人に飲んでほしい1杯ができた」と自信を持った。

 一方、大野さんは就職ではなく「自分で考えて行動して仕事を生み出したい」と考え、卒業を待たず恩田さんの出店に協力することに。コーヒーの奥深さを知り、店の運営にやりがいを感じている。「お金の面はぶっちゃけ厳しいけど、苦しくないし、むしろ楽しい」

 シェアキッチンの利用は別の出店者もあり、営業は平日に限られる。土日も営業するため、レンタルスペースでの出店も計画中だ。2人は「コーヒーだけじゃなく、いろいろやっていけたら楽しいやろうね」と構想を膨らませている。

 営業時間は原則平日午前6~9時と午後4~7時。水曜のみ午前9時~午後4時も開く。詳細はツイッター「@PessoaCoffee」で検索。