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【石川】九谷焼・赤絵細描の福島さん 氷見で集大成の個展

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 歴史 | 石川 | 芸術  2019年11月21日

作品を前に、個展について語る福島武山さん=中日新聞北陸本社で

作品を前に、個展について語る福島武山さん=中日新聞北陸本社で

 九谷焼の代表的な技法の一つ赤絵細描の第一人者・福島武山さん(75)=能美市=が21~26日、富山県氷見市のギャラリーつばさで個展を開く。「赤絵と出合って50年」という集大成の展覧会。20日に金沢市駅西本町の中日新聞北陸本社を訪れ、「さまざまな意匠を見てほしい」と話した。

 金沢市生まれ。印刷会社勤務を経て、赤絵で知られる佐野窯があった能美市佐野町でこの道に入った。「1ミリの間に4本の線を描く」という細密な線描を習得。衰退気味だった赤絵に新たな息吹を吹き込み、近年は一門から若手作家が数多く育っている。

 網手などの伝統的文様や竜や唐子、干支(えと)などを描いた花瓶、壺(つぼ)、大皿から、最新作の普賢菩薩(ぼさつ)と白象を描いた陶板、水指、茶わん、香合などの茶道具まで、多彩な70点を展示する。「こんなものもあるのか、という作品も出したので楽しんでもらえれば」と話す。会期中は福島さんが在廊する。(松岡等)