ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 | 芸術 2020年05月19日
県立美術館(金沢市)は18日、再開し、感染対策をした職員が出迎えた。当面は企画展をせず、館蔵品のみの展示とする。
入り口では来館者に検温をし、アルコール消毒をしてもらうようにした。館内では人が密集しないよう、順路を示す矢印をあちこちに表示。職員はマスクと、顔を保護するフェースシールドを着用した。
企画展が休止中のため展示は2階のみ。4月19日から開催予定だった工芸、絵画などの「春の優品選」や「前田家の甲冑(かっちゅう)・陣羽織」の作品が展示され、来館者は人と距離を置きながら、ゆったりと鑑賞した。
来館した同市の男性(82)は「静かで何より。月に一度は来ていて、再開を楽しみにしていた。少しずつ本来の展示に戻ればいい」と喜んだ。
山本陽一副館長は「静かな船出。感染リスクがなくなったわけではないが、長い外出自粛でストレスや疲れがたまった人もいると思う。名品や周辺の新緑を見て、心をリフレッシュしてもらえれば」と呼び掛けた。 (小坂亮太)