ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 石川 2020年07月07日
子ども、障害者向け「夏の楽しい思い出を」
白山市博労(ばくろ)のイタリア料理店「トラットリア・オルソ」は、地域の子どもや障害者らを元気づけようと、福祉施設に出向いてかき氷を作り、プレゼントする。店で販売するかき氷の売り上げの一部を活用し、8月から地域を巡る。(都沙羅)
新型コロナウイルスの影響で、プールや祭りなどイベントの中止が相次ぐ中、「地元の人に少しでも夏らしい楽しみを味わってもらいたい」と、同店マネジャー熊谷泰子さん(49)が企画した。
氷は専用のマシンで削ったふわふわとした食感が特長。マシンを福祉施設に持ち寄り、目の前で作ってプレゼントする。メニューは未定だが、キウイやバナナなどのフルーツに自家製の黒蜜や練乳、シロップを組み合わせ、見た目も楽しめるレシピを考案中。アレルギーがある子どもも食べられるメニューも作る。
同店はコロナ禍でディナーの客足が戻らない中、カフェタイムを設け、かき氷などのデザートを開発するなど工夫している。施設を回る費用は、カフェタイムのかき氷の売り上げを一部充てる。泰子さんと夫でオーナーシェフの信一さん(53)らが8月中旬から、松任地域の放課後児童クラブやこども園、障害者支援施設などを巡る。
泰子さんは「たった一杯のかき氷でも、夏の楽しい思い出になればうれしい」と話している。