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【三重】名張・ご当地キャラ「ひやわん」描く 特製まんじゅう「ひや饅」好評

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | サブカルチャー | 三重  2020年07月09日

「ひや饅」を製作した沢田さん。見本の大サイズの上にある手のひらサイズを売り出す=名張市役所で

「ひや饅」を製作した沢田さん。見本の大サイズの上にある手のひらサイズを売り出す=名張市役所で

 名張市の名張地区まちづくり協議会が8日、ご当地キャラクター「ひやわん」の顔を描いた特製まんじゅう「ひや饅(まん)」を売り出した。試作に3カ月を費やし、すりおろしたヤマイモと米粉の生地でこしあんを包み蒸し上げた。7月8日は「な・ば(り)」の語呂合わせでひやわんの誕生日。市役所1階ロビーで100個を売り出すと15分ほどで完売した。 (帯田祥尚)

 手のひらサイズのまんじゅうは1個380円。やや高めだが、贈答用の高級品が基になっており、市内の和菓子店「さわだ一休庵(あん)」の職人2人が竹炭と食紅で1つずつ顔を描く。

 社長の沢田主税(ちから)さん(71)は「ふっくらとして口溶けがいい」と胸を張る。完成までに400個の試作を重ねた。一つ一つの表情が微妙に異なるところに手作りならではの味が出る。

 ひやわんは市にゆかりの能楽文化や細い路地をヒントに2014年につくられたキャラクター。名張地区にはその名を冠した小規模保育所もあり、地域のシンボルとして年々知名度を高めている。

1個380円のひや饅

1個380円のひや饅

 市外のイベントでひやわんと名張の魅力を出張宣伝する協議会の田畑純也会長は「宣伝グッズの中にまんじゅう的な物があれば、新たな展開ができる」と製作を依頼した経緯を語る。

 コロナ禍でイベントの中止が相次いだため、収束後のPR強化に気持ちを切り替え、新名物の開発に乗り出した。完成品を前に「他県へのいいおみやげになるし、市のふるさと納税の返礼品に加えてもらえれば」と喜んだ。購入希望者は協議会を通じ3日前までに申し込む。(問)名張市民センター内の事務局=0595(64)2605