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【静岡】浜松市の粘土人形作家 矢壺さんが個展

ジャンル・エリア : サブカルチャー | 展示 | 芸術 | 静岡  2021年02月03日

かわいらしい人形や精密なキャラクターなどを紹介する矢壺智洋さん=浜松市中区のクリエート浜松で

かわいらしい人形や精密なキャラクターなどを紹介する矢壺智洋さん=浜松市中区のクリエート浜松で

 浜松市中区の粘土人形作家、矢壺(やつぼ)智洋さん(45)の個展が同市中区のクリエート浜松で開かれている。作品は全て手作りで、キリンやドングリなどのかわいらしい人形や携帯ゲームに登場した精密なキャラクター約300体が並ぶ。14日まで。入場無料。

 矢壺さんは浜北区出身で大学卒業後に市内で工房を開いた。粘土の人形を1こまずつ動かして映像を作るクレイアニメーションを専門としている。

 クリエーター集団「ウォルナッツ・クレイワークスタジオ」の代表も務め、幼児教材やゲーム、テレビコマーシャルなど幅広く活動。作品は映像や絵本、教科書の題材になってしまうため、人形の実物が見られるのは貴重な機会といい、2019年度に受賞した浜松市教育文化奨励賞の記念事業として市が作品展を企画した。

 作品展では19年に制作された携帯ゲーム「テラウォーズ」の登場キャラとジオラマを展示。絵の具を塗り込んだ粘土をこねて人形を作る姿も映像で紹介している。人形は盾や矛などの武器をはじめ、三つ編みの髪まで丁寧に作られている。ほかにも幼児教材や小学校の教科書で使用された人形も並ぶ。

 矢壺さんは「一度は見たことがあるかもしれないキャラの実物を展示している。全て手作りでやっているところを見てほしい」と来場を呼び掛ける。 (中田弦)