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【岐阜】奇岩望む涼しげな湖畔 恵那峡 岐阜県恵那市

ジャンル・エリア : 乗り物 | 岐阜 | 自然  2021年08月19日

恵那峡を進む遊覧船。後ろに見えるのは大井ダム

恵那峡を進む遊覧船。後ろに見えるのは大井ダム

 東京五輪が開催されていた暑い盛り、昨春にリニューアルされた岐阜県恵那市の恵那峡に出掛けてきた。五輪が猛暑のため、テニスなどの試合時間をずらしたのをまねて、まだ気温が上がっていない早朝に行くことにした。

 着くと早速、リニューアル工事でできた湖畔のウッドデッキや恵那峡ビジターセンターの真新しさが目につく。センターの営業時間前なので、傘岩の見学に行ってみた。

 傘岩は、雨の浸食や風化でできた国天然記念物の奇岩。傘を開いたような形からそう名付けられたという。キノコのように上部が重そうなので、細い根元から折れないか、見ている方が心細くなる。

 対照的に、近くにある千畳敷岩はどっしりと大きい。上に乗ることもでき、遠くには大井ダムが、その手前では恵那峡が涼しげに水をたたえているのがよく見える。

 
弁天島を散策する人たち。中央奥には恵那峡大橋が見える=いずれも岐阜県恵那市で

弁天島を散策する人たち。中央奥には恵那峡大橋が見える=いずれも岐阜県恵那市で

 世の中が動きだした午前9時、遊覧船の始発に乗った。水しぶきをあげながら恵那峡大橋を越えて進んでいく船の窓からは、川べりの屛風(びょうぶ)岩、品の字岩など珍しい形をした奇岩が次々に見られる。水しぶきは涼しげで気持ちいいが、眺めていると船酔いしそうで、視線を上げる。すると、静かな川面に周囲の木々が鏡に反射するように映り、上下反転の風景が美しい。30分の船旅はあっという間だ。

 続いて、恵那峡さざなみ公園へ。小高い丘の上に福沢桃介像がある。福沢諭吉の娘婿で、大正時代に大井ダム建設に尽力した「電力王」。このダムの建設に伴ってできた人造湖こそが恵那峡だ。大変な事業だったんだろうなと思いながら丘を下り、橋で弁天島へ渡ると、ゆったりと過ごす観光客らの姿が見えた。

 開店したビジターセンターには、恵那峡を案内するパンフレットなどが置いてあるほか、大井ダムの解説パネルなどがあった。さて、朝が早かったので小腹がすいた。向かいの店で、五平もちを1本購入。焼きたてのアツアツをほおばると、甘めのくるみだれが香ばしくてうまい。

 最後に、大井ダムを訪れることにした。木が生い茂る小道を歩き続けると、ダムに着く。そのままダムの天端部分にある通路を歩けるので、対岸まで行ってみた。さざなみ公園などが見える。反対側から見る恵那峡も面白い。

 五輪が終わっても、蒸し暑い日々が続く。恵那峡のたっぷりの水と、遊覧船の水しぶきを思い出せば、涼しく過ごせるだろうか。 (金森篤史)

 ▼ガイド 恵那峡へは、JR中央線・恵那駅から路線バスで15分。車の場合、中央道・恵那ICから10分。恵那峡遊覧船は運賃は大人1500円。(電)0573(25)4800。恵那峡ビジターセンター(電)0573(32)1790

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