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【岐阜】高速バス新路線 満喫 白川郷 岐阜県白川村

ジャンル・エリア : グルメ | 乗り物 | 岐阜 | 果物 | 自然 | 鉄道  2023年04月06日

白川郷に向かう高速バスからの車窓の風景=岐阜県で

白川郷に向かう高速バスからの車窓の風景=岐阜県で

 3月のある日。もう定年も近いおじさんの記者なのに、年甲斐(としがい)もなく一番前の座席を予約して、気分は遠足です。

 名古屋の名鉄バスセンターから朝8時すぎに出発して、高速道路を乗り継ぎ、愛知県一宮市で東海北陸自動車道に入るとひたすら北へ、北へ。白川郷までは共同運行の岐阜バスの車両でした。トイレがないため少し心配でしたが、岐阜県郡上市内の「ぎふ大和パーキングエリア」で休憩があると聞き、安心しました。

 私の席からの眺めはこんな感じ。雪をまとった山々が何とも美しいです。

 途中、長良川鉄道の列車がとことこ走るのを見ました。そうだ、今度は長良川鉄道で郡上八幡まで行こう-などと考えているうちに11時すぎとなり、バスは白川郷のバスターミナルに到着します。

 まず荻町合掌造り集落へ。外国からのお客でいっぱいの通りを、楽しく散歩します。

「乃むら」さんでいただいた「おろしそばセット」と熱燗=岐阜県白川村で

「乃むら」さんでいただいた「おろしそばセット」と熱燗=岐阜県白川村で

 お昼ごはんは手打ちそばの「乃むら」に伺いましょう。前の日に石挽(び)きした地元産のそば粉を使うそうで、おそば好きには見逃せません。私がお願いしたのは「おろしそばセット」です。おつけものと「まいたけご飯」がついて、1300円でした。

 燗酒(かんざけ)(500円)もいただき大変よい気分に。ついおそばのお代わりまでお願いしました。ごちそうさま。

 その次に行ってみたのは、「白川郷ぷりんの家」です。何種類かを求めておみやげにしました。

 お店の名物は「水ぷりん」です。昨年岐阜市で開かれた「プリン日本一」を決定する第1回日本プリンアワードで初代の王者に輝いたと、この地域の取材をしている本紙の高山支局の平田志苑記者から教えてもらいました。もしも白川郷にお出かけの際には、ぜひお立ち寄りください。

 
「白川郷ぷりんの家」のぷりん=金沢市で

「白川郷ぷりんの家」のぷりん=金沢市で

 散策をしていたら、時間になりました。バスターミナルまで戻ると、今度は金沢行きバスに乗ります。これは名鉄バスの運行です。金沢駅まで1時間と少しかかりますが、トイレもあるので安心です。

 車外の風景も撮影する予定でしたが、車のリズミカルな揺れが心地よくて、ついつい眠ってしまいました…。

 名古屋と金沢とを結ぶ高速バスは、北陸自動車道を通る路線もありますが、白川郷を通るルートも楽しいですよ。一度お試しを。 (三品信)

▼ガイド 名古屋~白川郷・金沢線の予約は、名鉄高速バス予約センター(電)052(582)0489。名古屋~白川郷間の料金は乗車日によって変わり、大人1人3000円~4000円程度です。白川郷~金沢駅間は同じく2600円。手打ちそば処「乃むら」は不定休です。(電)05769(6)1508。白川郷ぷりんの家は水曜定休(臨時のお休みもあるそうです)。(電)05769(6)1700。「なめらかぷりん」(464円)「白川抹茶ぷりん」(508円)などは、お店のオンラインショップでお取り寄せできます。

(中日新聞夕刊 2023年4月6日掲載)