ジャンル・エリア : 展示 | 福井 | 芸術 2021年10月20日
国画会彫刻部永年会員で金剛仏子を名乗る西村公泉さん=京都市=の木像「風神息吹」が19日、小浜市の御食国若狭おばま食文化館に設置された。
風神息吹は26年前に制作され、イギリスやフランスなど国内外の各地で披露されている。今月10~16日には、京都の清水寺経堂でも展示された。その存在を知った同市のNPO法人杉田玄白・小浜プロジェクトは、長く息を吐くロングブレスを体現した像が、食と健康を追求する御食国・小浜にふさわしいと考え、西村さんに小浜での公開を打診した。
像は高さ270センチ、幅185センチ、奥行き185センチで、胴体や髪はエノキ腰巻きや目玉は桜、天衣はクスノキ、台座は杉や松などで造られている。同プロジェクトは、市内での開館を目指している「杉田玄白を主題とした資料館」での展示を視野に入れている。
同日開かれた除幕式には西村さんや松崎晃治市長らが出席。松崎市長は「吹き飛ばされそうな迫力をたくさんの人に感じてもらいたい」とあいさつし、西村さんは「いい場所に飾ってもらえた。息をゆっくり長く吐けば、吸い込もうと意識しなくても自然とエネルギーは入ってくる」と語った。
(鈴村隆一)