ジャンル・エリア : 神社・仏閣 | 静岡 2022年02月09日
浜松市北区の井伊谷宮は今月に創建150年を迎えるのを記念し、祭神の宗良親王の肖像や和歌などをあしらった2種類の御朱印帳を制作した。
宗良親王は後醍醐天皇の子で、南北朝時代に南朝方として活躍。各地を転戦する中、井伊谷で亡くなったとされる。1872(明治5)年2月、明治天皇の勅旨により、最期の地に井伊谷宮が創建された。
御朱印帳は、親王の肖像をあしらった朱色タイプと、親王が愛したスモモの花を描いた紺色タイプの2種類を用意。ともに、宗良親王の代表歌の1つ「君が代を 絶えせず照らせ 五十鈴(いすず)川 吾(われ)は水屑(みくず)と 沈み果つとも」の文字があしらわれている。自らを鼓舞する親王の強い思いを詠んだ歌で、御朱印帳を持つ人へのエールの意味を込めた。
井伊谷宮は創建150年の関連事業として、今春にすずりの展示会、今秋に奉祝記念大祭などを予定している。権禰宜(ごんねぎ)の岡部訓亮さんは「新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら、多くの人と一緒に節目を祝うことができれば」と話していた。
御朱印帳は境内で頒布中。2種類とも1500円、御朱印付きは2000円。(問)井伊谷宮=053(542)0355
(小佐野慧太)