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【静岡】中国のすずり150点 浜松・井伊谷宮創建150年祝い展示

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 歴史 | 静岡  2022年03月28日

展示品のすずりや書を眺める大谷青嵐さん(右)=浜松市北区の井伊谷宮で

展示品のすずりや書を眺める大谷青嵐さん(右)=浜松市北区の井伊谷宮で

 県書道連盟顧問の書道家大谷青嵐(せいらん)さん(84)=浜松市中区=が収集した中国のすずりの展覧会「大谷青嵐所蔵百五十硯(すずり)展」が27日、浜松市北区の井伊谷宮で始まった。5月5日まで。 (小佐野慧太)

 井伊谷宮の創建150年を祝い、中国の明代から清代にかけてのすずり150点を展示した。権禰宜(ごんねぎ)の岡部訓亮(くにあき)さんは「井伊谷宮は南北朝時代の短歌の名人で文化人だった宗良(むねなが)親王を祭っている。記念行事として、祭神も喜んでいると思う」と話す。

 会場には、たたくと金属のような音がする「大蛇金鳴石硯(だいだきんめいせきけん)」、近代中国の代表的作家の魯迅が愛用していたとされるすずりなどが並ぶ。書道団体「浜松書楽会」のメンバーがすずりの拓本を取り、空白部分に「一期一会」「NO MORE WAR」といった書をしたためたコラボ作品も楽しめる。大谷さんは「これだけのすずりが一堂に会するのは全国的にも珍しい。井伊谷宮の御鎮座150年に花を添えられれば」と話す。入場無料。