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【岐阜】きなこ&お茶「きなっちゃカヌレ」 東濃実業高生が考案、限定販売

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | 特産  2022年02月16日

「きなっちゃカヌレ」をアピールする女子生徒(左)と渡辺シェフ=御嵩町謡坂のラ・プロヴァンスで

「きなっちゃカヌレ」をアピールする女子生徒(左)と渡辺シェフ=御嵩町謡坂のラ・プロヴァンスで

 東濃実業高校(御嵩町)生活文化科食文化類型の3年生が、地元特産の「舳五山(へごやま)茶」や「中鉄砲きな粉」を使った焼き菓子「きなっちゃカヌレ」を考案した。2020年度に引き続き、コロナ禍により生徒が自作した菓子の販売はできないため、レシピ開発に協力した洋菓子店「ラ・プロヴァンス」(同町謡坂)が商品化し、期間限定で店頭販売している。 (織田龍穂)

 3年生22人は昨年4月から地元の特産品を使った商品開発を開始。タルトやマドレーヌなど6種類を考え、最終的には生徒の投票で1つに絞った。

 きなっちゃカヌレはフランスの伝統菓子「カヌレ」をアレンジした。表面はカリッと、中はしっとりとしており、食べるとお茶の香りが広がる。切った時、中身はきれいな緑色で表面とのコントラストも美しい。

 一方で焼き加減などは難しく、開発当初は苦労も多かったという。ラ・プロヴァンスの渡辺高士シェフ(52)から助言をもらいながら試作を重ね、焼き加減などを調整した。

 渡辺シェフは生徒のレシピの基本は守りつつ、プロの目線で改良した。菓子の型には可児市産の蜜蝋(みつろう)を塗って焼くことで表面のカリッとした食感を実現。上部にはキャラメル、ホワイトチョコ、中鉄砲きな粉でコーティングしたクルミをのせ、見た目にも味にもアクセントを加えた。渡辺シェフは「試作当初からとても成長し、良くなったお菓子だと思う。舳五山茶の活用に多くの子が関わってくれてうれしい」と話した。

 カヌレを担当したリーダーの女子生徒(18)は「子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い人に食べてほしい。写真映えもするので、かわいく盛り付けて撮影も楽しんで」とアピールする。

 商品は2月末まで販売予定。1個270円(税別)。月曜定休で火曜は臨時休業の場合あり。(問)ラ・プロヴァンス=0574(67)0186