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【岐阜】岐阜・美濃加茂 生にこだわり富有柿大福 みのかも金蝶堂が限定販売

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜 | 果物 | 特産  2022年11月09日

地元産の富有柿を生で使った大福を作った長尾さん=美濃加茂市のみのかも金蝶堂で

地元産の富有柿を生で使った大福を作った長尾さん=美濃加茂市のみのかも金蝶堂で

 美濃加茂市太田町の和菓子店「みのかも金蝶堂(きんちょうどう)」が、地元特産の富有柿を使った大福を作り、限定販売している。柿は水分が多く、和菓子には干し柿が使われることが多いが、ナシの和菓子作りで培った製法を応用。柿そのもののおいしさを味わってもらおうと、生にこだわった。 (近藤晶)

 専務の長尾竜之介さん(32)は、一昨年から地元で栽培が盛んなナシを使った和菓子作りに着手。水分が多いナシは和菓子に向かないとされてきたが、独自の製法を開発し、3種類の商品を完成させた。中でも生のナシを使った大福が好評だったことから、旬を迎えた柿に挑戦した。

 生の富有柿を白あんと餅で包み込んだ「みのかも柿大福」は1個330円(税込み)。箱に入った4個入りは1320円(同)。試作を重ね、柿、白あん、餅の比率をベストなバランスに仕上げた。

 富有柿は、ナシの仕入れでつながりができたマル幸農園(山之上町)から購入している。ナシや柿は皮に傷が付いただけで廃棄されることも。「味はおいしいのにもったいない。なるべく使っていけたら」と長尾さん。フードロスの削減は持続可能な開発目標(SDGs)にもつながる。

 長尾さんは、これまでも堂上蜂屋柿やローゼル、米粉など地場産品を使った和菓子を開発。ナシは大福のほか、シロップ漬けやすり下ろしたものを使った和菓子も作った。

 長尾さんは「美濃加茂市のおいしい果物をより多くの方に食べてほしい。和菓子としてどうアプローチできるか工夫を重ねていきたい」と話す。柿大福の販売は12月上旬ごろまで。営業時間は午前8時半~午後6時。定休日は水曜と最終木曜。(問)みのかも金蝶堂=0574(25)2293