ジャンル・エリア ： 甲信越 | 自然 | 花　 2022年05月20日

フクロナデシコの花でピンクに染まる伊藤さんの畑

　南箕輪村南原の農家伊藤照夫さん（８４）方の国道３６１号沿いにある畑で、一面のフクロナデシコが見頃を迎えている。ハート形のピンクの花が５月晴れの空に映え、訪れた人たちの目を楽しませている。

　１週間ほど前から咲き始め、現在は６、７分咲きという。満開は２３日の見込みで、来月初旬まで楽しめそう。

　酪農を営んでいた伊藤さんが、飼料用トウモロコシを育てていた約５０アールの畑に種をまき、１１年前から世話をしている。東西にアルプスの雄大な山々を望む眺めの良さが魅力で、近くの高齢者施設入所者たちの散歩コースにもなっている。

　伊藤さんは畑に野菜の無人販売所を設けたり、自作のベンチを置いたりと訪れた人を楽しませるのに余念がない。「今年も大勢の人が見に来てくれてうれしい。ぐるりと回って楽しんでほしい」と話している。

　毎年訪れているという飯田市の自営業の男性（７４）は「ピンクの色が濃く、良い写真が撮れた」と満足そうな表情を浮かべた。（清水大輔）

ハート形の花弁が特徴的なフクロナデシコの花。がくの部分が袋状になることからその名が付く＝いずれも南箕輪村南原で