ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 海 | 生き物 2022年08月03日
海にまつわる妖怪や伝承を紹介する特別展「海のなかは妖怪ワールド」が、鳥羽市海の博物館で開かれている。11月23日まで。
漁具や祭具、絵図など約200点を展示。志摩市大王町波切の「わらじ祭り」で、海の大男「ダイダラボッチ」を追い払うため海に流されるとも言われる全長約2.6メートルの大わらじや、海に引きずり込む「トモカヅキ」から身を守るため魔よけの印をあしらった海女の手ぬぐいなど、人と海の共生の歴史を物語る。
同館学芸員の縣(あがた)拓也さん(42)は「人は理解できないものに妖怪や神を見いだしてきた。あるいは、海の恵みを採りすぎるとしっぺ返しを食らうといった、先人のメッセージでもある。人と自然の関わりや信仰を知ってほしい」と話した。
午前9時~午後5時(入場午後4時半まで)。入館料は大人800円、小中高大生400円、小学生未満無料。今月20日午後7時半~8時半には、プロの怪談師志月かなでさんの怪談や朗読も予定している。事前予約が必要。(問)鳥羽市海の博物館=0599(32)6006
(鈴木沙弥)