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【富山】アマモに産卵 撮影成功 ヒメイカ・コウイカ 魚津水族館 富山湾初

ジャンル・エリア : 富山 | 水族館 | 生き物  2022年08月16日

アマモ群落でふ化した稚イカの様子を伝える映像=魚津市の魚津水族館で

アマモ群落でふ化した稚イカの様子を伝える映像=魚津市の魚津水族館で

 魚津市の魚津水族館は、魚津港南地区沖の天然のアマモ群落で撮影したヒメイカとコウイカの産卵の映像を公開した。県中央植物園(富山市)との共同研究の一環で、富山湾で両種の産卵が観察されたのは初めて。
 
 アマモ群落は2020年6月に水族館の潜水調査で見つかった。沖合約100メートル、水深4メートル弱にある。以降、植物園がアマモの生育状況を、水族館がアマモ場を利用する海の生き物たちの様子を研究している。
 
 公開した映像は約2分。水族館が毎月行っている潜水調査で撮影したヒメイカ、コウイカがアマモに卵を産み付ける様子などを編集した。縦1・5メートル、横2・7メートルのスクリーンで上映している。
 
 県内のアマモをはじめとした海草群落は氷見市など西部に90%が集中し、東部の魚津市にあるのは珍しいという。担当飼育員の草間啓さんは「海の揺り籠とも呼ばれるアマモ場を、生き物がどう利用しているか見てほしい。今回の映像は導入編。今後、研究の進展に伴って変えていきたい」と話す。(松本芳孝)