ジャンル・エリア : 甲信越 | 自然 | 花 2022年09月02日
地元原料を使ったそばを特産品としてPRしている下條村の各地で、ソバの花が開花している。最も集中して栽培されている同村睦沢の中原地区では、南アルプスを背景に、白い花がじゅうたんのように広がっている。(近藤隆尚)
村や、村内の農業振興を図るNPO法人「元気だ下條」などによると、中原地区では、個人、グループが計5ヘクタールにわたってソバを栽培している。「例年より早めに種まきをしたためか開花はやや早めで、現在は7分咲きほど」(村振興課)という。
一帯はかつては桑畑だった。養蚕業衰退に伴う遊休農地化への対策として、有志らが1995年からソバ栽培に取り組んでいる。村などは、開花したソバ畑の写真を観光PR用資料に掲載したり、公式サイトで紹介したりしている。開花状況を村役場に問い合わせる写真愛好者もいるという。
8月31日正午ごろにスマートフォンで一帯を撮影していた飯田市の男性は、「もう少ししたらもっと広がりますね」と楽しみにしていた。