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【石川】七尾城跡 眼下の魅力解説 市教委、説明板を新設

ジャンル・エリア : | 歴史 | 石川  2022年09月02日

七尾城跡本丸跡に新設された「眺望サイン」を紹介する佐野藤博会長(右)=七尾市で

七尾城跡本丸跡に新設された「眺望サイン」を紹介する佐野藤博会長(右)=七尾市で

上杉謙信ゆかりの漢詩も「ぜひ散策して」

 七尾市教委は22日、同市の国史跡・七尾城跡の本丸跡や本丸北駐車場から、市街地や七尾湾を見下ろす景色を解説する説明板「眺望サイン」を新設した。周辺の整備で広く見渡せるようになった能登半島の眺望を紹介し、県内外の観光客に七尾城跡散策の魅力をPRする。(大野沙羅)

 説明板は、縦60センチ、横1.8メートルで、標高約300メートルの本丸と約20メートル下にある駐車場に1基ずつ設置した。解説付きの眺望写真と、七尾城を攻め落とした戦国時代の武将上杉謙信が作ったとされる漢詩や感想を紹介している。

 8月下旬にあった同市の観光ボランティアガイド「はろうななお」の佐野藤博会長(72)による説明板を生かした無料ガイドには、県外の観光客ら約10人が参加。駐車場から本丸跡までの道のりを散策しながら、説明板に記された上杉謙信ゆかりの漢詩「9月13夜陣中の作」を読み上げ、能登島や七尾西湾、和倉温泉などのスポットを紹介した。埼玉県ふじみ野市から夫婦で訪れた教員の女性(47)は「初めて登ったが、眺めが最高。案内板も分かりやすく、新しい魅力を知ることができて面白かった」とほほ笑んだ。

 同市教委は、3年前から茂っていた樹木の先端を切るなどして、景観整備に努めてきた。担当者は「七尾城跡は本丸まで歩いて行ける距離にあるのが魅力で、能登半島を守る要所として立地を示す意味でも大事。ぜひ散策して眺望を楽しんでほしい」と語った。