ジャンル・エリア : イベント | 三重 | 野菜 2022年10月26日
多気町の民間複合レジャー施設「VISON(ヴィソン)」は今月から、自然が豊かな場所に滞在しながら農業に触れる「農泊」を体験できるサービスを始めた。農園の近くに寝泊まりしたり、収穫した野菜をサラダにして食べたりと、1泊2日で気軽に農業体験を楽しむことができる。(望月海希)
目玉は、敷地内に広がる9000平方メートルの農園での作業。農園では、農薬や化学肥料を使わず、自然に近い状態で野菜を育てる「自然農法」で年間を通して100種類の作物を栽培しており、普段は併設するレストラン「NOUNIYELL(ノウニエール)」などに提供している。
滞在初日は、農園に関する説明を受けた後、草刈りや土おこし、種まきなどを1時間半ほど体験する。翌朝は旬の野菜を収穫し、朝食のサラダに。農園近くに立つ宿泊施設は木材をふんだんに使った素朴な造りで、窓からは遠くの山々を見渡すことができる。
農泊は、地方の農村や漁村が都市部や外国からの観光客を受け入れ、古民家などを活用してその土地ならではの体験を提供する取り組み。ヴィソンでも、都市部から来た客らをターゲットに、日常生活でなじみが薄い自然や農業に親しんでもらう機会にしようと企画した。森田恭徳農園長(46)は「食と農を身近に感じ、口にするものがどうやってできているのか知る機会にしてほしい」とPRする。
初日の夕食はノウニエールのコース料理が付く。1人につき1万6000円(税込み)。(問)ノウニエール=0598(67)8299